床下補強板の取り付け

ペコーさんのブログで存在を知った(笑)床下補強板。GTA専用のフレーム補強パーツですが、
スペース的にはTSでも装着可能です。 GTAでなくても、ある時期以降に作られた車体だとネジ穴が
用意されているそうですが、私の156にはありませんでした。・・・そこで、DIYでネジ穴を作って補強板を取り付けました。

これが床下補強板です。 写真は車のお腹を下から見上げた場合の配置です。 (左右、裏表が通常の図とは逆です。(笑)) 品番は、
  • メイン(長い方)右: 60673019
  • メイン(長い方)左: 46756286
  • サブ(短い方)右: 60689199
  • サブ(短い方)左: 60689198
で、価格は送料抜きで2万円強 (£100.00 弱) だったと思います。

サブプレートは3箇所でネジ止めし、 上の穴はロアー・ウィッシュボーン付け根のブッシュ固定ネジと共締、 後ろ2箇所は専用のネジ穴に固定します。 メインプレートは6箇所でネジ止めし、 前の2箇所はサブプレートの後ろ2箇所と共締め、 後ろの4箇所は座席付近の出っ張り部分にネジ止めします。 (専用のネジ穴は全部で12個必要です。)
ネット上では専門業者さんがポップナットというリベットと似た原理のネジ穴を取り付ける例を見つけました。 補強板を入手後すぐにホームセンターに買いに行ったのですが、 予想通り(笑)置いてありませんでした。 ・・・ところが先日同じお店に行くと、エビナットという、ポップナットをパクッたような日本の商品が置いてありました。

メタル製のM10用ナットで、母材側の穴径約13mmのものがちょうど良い感じです。 一箱15個入りで1000円弱でした。 取り付けには専用工具(ナッター)が必要なのですが、 M10の場合はサイズが大きいので工具も高く(数万円)なります。 他にエビナットを使う予定もないので、専用工具なしで作業する事にしました。
買おうと思っても店に置いてないし・・・(笑)。
2008.05.16 追記:
ストレートというツールショップで、結構リーズナブルな値段で売ってるみたいです。 「分類検索→リベット→ナットリベット」からナットが5個180円、 「・・・→リベットセット」からナッターが7800円で売ってました。 リフトが使える場合、ナッターを使って簡単に取り付けられそうです。

DIYでの装着方法は「ステンレス製の長いボルト、ナット、ワッシャーを使って、 スパナで強引にエビナットを縮める戦法」です。 ステンレスのナットやボルトの根元には、 毎回モリブデングリスを塗って滑りをよくし、 エビナットを差し込むスレッド部分にはネジロックを塗って、 締め付け用のナットやワッシャーと供回りしないように固定しました。
実験ではうまく変形させられるのですが、 実際の取り付けではエビナットの位置がズレないようにするのが大変でした。 写真下は、左がズレて母材に引っかからなかった例で、 右が上手く装着できたナット(を取ったもの)です。
今回の作業で役立ったツール達です。(タップの写真は忘れ(笑))
左上からステンレスパイプ2本、17mmのレンチ2本、 エビナット締め付けツールとしてステンレス製の10M、30mmボルト、ナット、ワッシャーのセット、 ネジロック、モリブデン・グリス、5-56、 下穴作製用にステップドリル(竹の子の先みたいな形のドリルビットで12.7mmの径まで使用)、 軸付き砥石(下穴の仕上げ用)、ドリルビット各種です。
後述しますが、エビナット締め付けツールは少し失敗でして、 できれば35〜40mmのボルト&ナット2セット用意した方が安全です。 また、ステンレス製でないと締め付け時のカジりが酷くて使えませんでした。
手先が器用な友人によるボディー側の下穴作製風景(笑)。 作業スペースが限られるので苦労してます。 誰かリフトを譲ってください。(笑)

最初にロアーウィッシュボーン根元のメンバー下側に2箇所の下穴を作製しました。
メンバーは材質が硬く厚いため、ボディー側とは別の意味で大変な作業でした。 (次の写真で、2箇所のエビナット周辺の白い色はサビ止め剤です。)

何故か助手席側のメンバーだけ、最初から取り付け用の穴が空いていました。
工場のラインでは、この車体の何台か後ろは運転席側にも穴が空いていて、 もう何台か後はボディー側にもネジ穴が付いていたのかも ・・・残念。(笑)
サブプレートを取り付け、 メインプレートの前側をサブと共締めした状態でボディー側のネジ穴位置を決めました。(写真なし)

写真の穴をよく見ると、内側にバリが残っています。 バリが残っていると、エビナットの取り付けが面倒に(締め付けが弱く)なります。

ここからお決まりの失敗紹介です。(自分に向かって命令口調 笑)

その1: エビナットをカシメるボルトとナットは2セット用意しろ〜!

ステンレス製の上、毎回ナット周辺にモリブデン・グリスを塗ったのですが、 エビナットを5、6個付けた時点でスレッドがカジり気味になりました。 終盤ではエビナットを締めているのか、 カジった抵抗で動かないのかが判断できないような状態でした。 (上の写真でも、ナットが当る部分のカジりが確認できます。)

ボルトの長さは35〜40mm位をお勧めします。 私は30mmのものを使いましたが、 エビナットが少しでも共回りすると長さが足りなくなるような状態でした。
その2: カシメの最後は、パイプを使って強く締めろ〜!

エビナット装着は体力勝負です。 作業後半になってくると体力が落ち、 しっかりカシメたつもりでも開始当初とは比較にならないほど緩くなっているみたいです。 カシメの仕上げには、パイプを利用して強く締め付ける事をお勧めします。 強くカシメないと、空回りしやすくなります。

伊武雅刀の「ジェットストリーム」という声がコワかったという説も・・・(笑)。 この手の作業を急いで行うのは厳禁ですね。

その3: エビナットのネジ穴はタップでさらい直せ〜!

エビナット装着後、直でメインプレートを付けようとしたところ ・・・ボルト2個が空回りしました。(涙)

正解は、「エビナット装着後はタップでスレッドを整える」でした。

ボルトを使ってエビナットを圧着すると、どうしてもネジ穴をカジってしまいます。 スレッドが歪んだままボルトを取り付けようとすると途中で引っかかってしまい、 無理に入れるとエビナットが空回りしやすいみたいです。

ボルトの取り付け角度も注意が必要だと思います。 ボルトが母材ではなくエビナットと垂直になるように固定して、 押し付けず回転させるだけにした方が安全そうです。 斜め方向にコジったり無理に押し付けたりしても、エビナットが空回りしやすいみたいです。

空回りするエビナットの取り出し&再装着は、 肉体的にも精神的にも辛い作業でした。(笑)
その4: アンダーカバーの取り付け部分にはワッシャーを噛ませ〜!

サブプレートはアンダーカバーの取り付け穴周辺に付くため、 ネジ穴の部分に段差ができます。 カバー装着時にボルトをチョッと強くしめた瞬間、 「パップ!」という音とともにナットが抜けました。 これが本当の「ポップナット」・・・いつものオヤジ系ジョークです。(笑)


抜けたナット1箇所を止めないで少し走ったのですが、 すこし車体が揺れただけで「カタカタ」と下から音が聞こえてきて、 気が狂いそうになりました。(笑)


「なんとか装着完了」の図です。 (左側の白い部分は、サビ止め剤を塗った(気休め)部分です。)

以下100%主観モードにご注意ください! (笑)

床下補強板の効果はというと、物凄く良いです! まるで白雪姫に搾取されている小人達が、 ニコニコしながらジンギスカンをくるくる踊っている感じです ・・・と書いても理解できないと思うので、 もう少し理解できるように書きます。(笑)

自分の156の足回りの仕様は、 2001年製2.0TSに正規ディーラー版の純正サス&純正タワーバー装着です。 全く関係無いですが、タワーバーはボディーと同色に塗りました。 (自己満足です。笑)  ドライバーの体重は70Kg弱です。

まず、運転席に座っただけで違いに気付きました。 装着前は座席に座ると車体が少し運転席側(右)に傾くのが分かりましたが、 装着後はほとんど(というか、全く?)傾きません。

同じように、走行中にブレーキを踏込んだ際の前輪側が沈み込む量も、 装着前の1/3程度に収まっているように感じます。
... 100%主観モード・インプレッションの続きを 覗いたり、隠したり してみる。

街中では装着前よりも振動が増えました。 またサス周りのブッシュやジョイントへの負担は、装着前より増しているはずです。(・・・寿命が短くなった)  これらを考慮しても、時々峠なんかでスピードを出したくなる自分にとって、床下補強板の装着は十分満足できるDIYとなりました。

ブログご自身のBBSで詳細情報を教えてくださったペコーさんに感謝いたします。

080615 追記:
1ヶ月近く経ったので、その後のレポートです。 取り付けボルトの状態を点検しましたが、緩んでいる様子はありませんでした。

気になっていた低速走行時の振動は3日位で気にならなくなり、1週間も経つと完全に違和感がなくなりました。 慣れが大きいと思いますが、補強板がねじれに馴染んで「座り」が良くなったと思われます。

肝心の効果はというと、良い感じの状態を保っています。 特にブレーキング時にフロントが沈みにくい点や、下りワインディングでの踏ん張り具合は凄く良いです。 ロールが減って、サスやダンパーが正しく動作している感じです。

「アルファはストックのしなった後の粘りがど〜の」という事を見た事がありますが、156に関しては疑問を抱いています。 平地である程度までのRならストックの状態でも良いのかもしれませんが、峠の下りなどでは、コントロールを失う程ロールしてしまいます。 (あくまで個人的な感想です。乗り方やテクニックで個人差があると思います。)

まとめると「取り付け状態は問題なし、振動は1週間で気にならなくなった、ブレーキングやカーブ、特に下りで効果大(個人的な感想)」です。 サスに関しては、スプリング・レートはストックのバネでちょうど良い感じです。 早くKONIダンパーに変えて減衰力を調整したいです。

080806 追記:
車検に合わせて補強板とタワーバーを外して少し乗ってみました。・・・これはこれで・・・いや、かなりイイ感じでした。(笑)
「これがアルファのしなって踏ん張る繊細な走りかぁ!」と少し感動というか、再発見しました。

限界点が低くなっているのは体感できるのですが、街中や高速道路での常識的な運転ではほとんど影響ないと思います。 補強板とタワーバーがない方が路面の状況がハンドルや車体の挙動から理解しやすく、とても乗りやすく感じました。

車両が車検から戻ってきたらまた装着すると思います。 しかし、もしも156がサブ・カーだったり、峠での走りを求めないのであれば、補強版やタワーバーは必要ない(かもしれない(笑))と感じました。 上で書いた否定的な内容は、否定させていただきます。

080913 追記:
車検後1週間は完全ノーマルの足回りで過ごし、その後補強版だけ装着してみました。
ノーマルと比べるとサスのネバリは確実に上がっているのですが、街中やバイパス道を走行してみても振動の増加は殆んど感じませんでした。 常識的な速度なら峠のワインディングも安定感が増して運転しやすいです。

これなら同乗者を頻繁に乗せる方や、未舗装道路を頻繁に走る人にも勧められる感じです。 鈍い人なら気付かないかも。(笑)

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