シートを外そう!

小さなプロジェクトで電装系を弄るたびに、車内に配線が増えていきます。
半年も経つと無数のヘビがトグロを巻いたような状態になり、とても人様には見せられません。
このままだとSnakes on a Planeという映画の、 Samuel L. Jackson 扮するFBI捜査官がキレて
「Enough is enough! I have had it with these motherf***ing cables on this motherf***ing car!」
などと怒鳴られそうです。 ・・・そうなる前に、シートを外して配線をカーペットの下に隠しましょう!

disasmParts_Seat01.jpg 助手席のヘビたちです。(笑)  このうち数本がトランクルームまで続いているのですが、 配線をカーペット下に隠せるように余裕を持たせてあります。 ついでに残りの配線も隠します。
シートを外すのに必要な工具は、
  • 6mmの6角ヘキサ棒レンチ
  • 17mmの六角ソケットレンチ
  • 鋭角で細い+ドライバ
  • 先が平らなテコ(オプション)
だけです。(多分)
disasmParts_Seat02.jpg 最初にリアシートの座面を外します。 フロントシートは一番前まで動かしてください。 矢印の先にある六角ネジをヘキサ棒のレンチで外します。 ネジを1/4回転くらい回した後は、 ネジのある位置の座面に腰を下ろして作業する事をお勧めします。 座面が上に反ろうとする力がかかっているので、 体重を下方向に加えながらネジを回さないとネジをカジってしまします。 下方向への力が強すぎても同じようにカジってしまうので、 ネジがスムーズに動く座り具合を、前足との腰とのバランスで探ります。
disasmParts_Seat03_s.jpg ネジを外すと、座面の前の方だけが上下に動くようになります。 しかし背もたれのフックが座面のフレームに引っかかっているため、 外す事はできません。
(クリックで拡大画像)

フックを外すには・・・イメージトレーニングが重要です。(笑)
よ〜く形状を確認してください。 位置は左右の2箇所で、シートベルトキャッチャーの外側です。
disasmParts_Seat04.jpg それでは、実際に外しましょう。
座面の前部分を少し上に持ち上げ、 背もたれと座面との隙間に手をすべり込ませます。 指でフックの位置が確認できると思います。 フックが引っかかっている座面側のフレームに指を掛けたら、 座面全体を背もたれ側に「ぎゅ〜」と押し込みます。 その時に、フックが引っかかっているフレームを矢印のように回転させるイメージで動かすと外れます。

はめる時は、単純に座面を「ぎゅ〜」と押し込むと、 「パチン」と音がして引っかかります。
disasmParts_Seat05.jpg 座面が外れたら、前の写真に写っているフックを留めているボルトを外します。 このフックも上方向に反った力がかかっているので、 足でフックを押さえつけながら作業すると良いです。 はめる時も同様です。
足はかなり痛くなりますが、健康にいいかも。(笑)

・・・背もたれを外す前に、ヘッドレストや真ん中の蓋を外します。
初めて作業した時はヘッドレストをつけたまま作業してしまい、 とても大変でした。(笑)
disasmParts_Seat06_s.jpg また、イメージトレーニングです。(笑)
背もたれの裏は、左右に2箇所ずつ計4箇所で写真のようなフックがボディーの穴に入っています。
(クリックで拡大画像)

背もたれも、反り返る力がかかった状態で留まっています。 そのため、上にスライドさせてもフレーム全体が変形してしまい、 フックはあまり動きません。 そこで・・・
disasmParts_Seat07.jpg 2つのフックの中間位置に手をすべり込ませて、 上の写真の「指ひっかけ位置」のフレームに指をひっかけます。

次に背もたれ全体を上にスライドさせつつ、 フレームにひっかけた手を回転させるような感じにひねると外せると思います。

はめる時は上から覗いて、穴とフックの位置を確認します。 位置が合ったら、背もたれを押さえつけながら下にスライドさせます。
disasmParts_Seat08.jpg ※配線をサイドシル周辺に這わすだけなら、 フロントシートを外す必要ありません。

次はフロントシートです。

まずはシートベルトを外します。 シートベルトは、オレンジで囲んだキャップの奥に17mmの六角ボルトで止められています。 キャップは、裏側から指を入れて、上側を手前に押すと簡単に外れます。
disasmParts_Seat09.jpg 17mmボルトを外す前に、鋭角で細めの+ドライバーを使って上のカバーを外します。

中にあるボルトは力を入れれば外せますが、 数種類のワッシャー類が付いているので気をつけて下さい。

たしか、ボルトの六角(外側)から、丸いワッシャー、シートベルトに付いている金具、 波打った形状のワッシャー、カラー、プラスチック系のワッシャーの順で付いていたと思います。
(違う可能性ありです(笑))
disasmParts_Seat10.jpg 次にシートレールのネジ4個を、前、後ろの順で外します。
ネジは6mmの六角ヘキサ棒で外せます。
私の156は、位置によって丸や長方形など、形状が違うワッシャーが付いていました。 ワッシャー自体も、レールから取れたり取れなかったりします。

実は助手席下にもヘビたちが・・・。(笑)
こいつらはトランクルームに頭を出してもらいます。
disasmParts_Seat11.jpg シート下にはエアバッグ関連の配線プラグがついている車もあるので、 これも外します。

最後に、背もたれを出来るだけ前に倒して、 シートの後ろから車外に出します。

シートを出し入れする時は、 レールの角でボディーやサイドシルカバーを傷つけないように、 細心の注意を払ってください。 またシートを取り出す前に、保管する場所を確認しておいたほうが良いです。 シートを持っていると周り(特にレール付近)が見えなくなるため、結構あたふたします。
disasmParts_Seat12.jpg ついでにカバー関係は・・・
リアのサイドシルカバーは、 写真上の丸で囲った部分に差し込み式のタップ、 矢印の先(内側)に差し込み式のツメがあります。

タップは首と差し込み部の境目が弱いです。 テコを使っても、何個かは首だけがポコッと取れちゃいました。

3箇所あるツメは、テコを内側にすべり込ませて、 ツメの台座から持ち上げるように外すと壊す確立が減ります。 ツメが長いので、3箇所を順番に、 数回に分けて上げていくと良いです。

フロントのサイドシルカバーは、 写真下段の丸で囲んだ部分に普通の角度の+ネジ、 矢印の先(取り付け時は内側)に差し込み式のツメがあります。 こちらもリアと同じように外します。

他のページでも書きましたが、 ツメにペースト状のシリコングリスを塗っておくと、 次回の作業で壊す可能性が下がります。
disasmParts_Seat13.jpg Bピラーのカバーは、矢印の先のツメ1個と、 下の丸い棒状の出っ張り2箇所で止まっています。 ツメを外してから、全体を上方向に抜き取るように外します。

はめる時は、下の棒をボディー側に差し込んだら、 変な方向に動かさない事をお勧めします。 この棒も、簡単にポキッと折れます。(・・・折りました、1個(笑))
まぁ、折ったとしても、サイドシルカバーが上から異常に強く被さるので、 実害はないと思いますが。(笑笑)

シートベルトのリトラクター部分には細工がしてあって、 エアバッグと同じように事故の時に発火して、 ベルトをロックする仕組みが入っています。 そんな訳で、むやみに叩いたりしない方がよさそうです。

盗難防止装置オプション用と見られる配線プラグも隠れてました。
(購入時のオプションでしょうか?)
disasmParts_Seat14.jpg カーペットの端をめくって見ると ・・・ストックの配線がぎっしり入ってます。 これと平行に、追加の配線を這わせましょう。

シート下などに出したい配線がある場合は、 配線を出したい所からカーペットの端まで針金を通して、 出てきた針金の端に配線を引っ掛けてから針金を逆方向に引き抜くと、 簡単に配線できます。
(シートレールなどが乗らない位置に配線するように注意してください。)
disasmParts_Seat15.jpg 更についでに・・・バッテリーが繋がっているなら、 キーを「MAR」の位置にひねってみてください。 フュエルポンプからの「キュ〜」という高周波ノイズが聴こえると思います。 数秒後に回転が止まるので音も止みますが、 エンジンをかけるとまた聴こえます。 シートが付いている状態でも、このノイズ音はかすかに聴こえると思います。 ポンプ上のカバー(写真の黒いパーツ)をデッドニングすると、 音を消す事ができます。
私は確実に消音したかったので、 カバーの裏と表に防音材をつけました。 ・・・しかもブチルゴムと普通の防音材の二重構造で。(笑)
disasmParts_Seat16.jpg 数時間後・・・。

ヘビがいなくなりました。・・・しばらく出てこないといいなぁ。

トランクルームには交流100Vの変換機や、 オーディオ/ビデオ関係の配線が出ています。 昔は、電源系と音声系で物理的に離して配線していましたが、 最近はマルくなりました。

これなら Samuel L. Jackson もキレないでしょう。(笑)

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