起こり得るシナリオ
あなたはこのページを元にR1-Zを改造し、エンジンの出力を上げました。
街中や峠で走行後にプラグを確認すると、少し白い状態でしたが即座に焼きつく程ではありません。
しばらく乗ってもトラブルは特に起きず、スペックを超えた高出力が通常の状態になりました。
ある日県外へ行く事になり、R1-Zで高速道路/幹線道路に乗りました。
周りの車に合わせてクルージングしていると、大型のスポーツバイク集団が高速で追い越して行きます。
体内でアドレナリンが増加するのを感じたあなたは、スロットルを全開にして追いかけ始めました。
改造されたR1-Zは力強く加速し、先行していた集団は見る見る前方に近づいてきます。
そして緩いカーブにさしかかった時、悲劇が起こります。
クルージング中に高温に達していたピストンは、長時間に及ぶ高負荷に耐えられず溶け出しました。
クラウン部分に穴が開いた後粉々に破損し、大小の金属片がシリンダー内に飛び散ります。
比較的熱に強いピストンリングは大きな塊のままシリンダー内の回転部品を直撃。
コネクティング・ロッドは折れ曲がり、クランク・シャフトの回転を止めます。
R1-Zは時速100キロ以上で後輪をフルロックし、あなたは車両の前方へ飛ばされます。
背中と腕に何かが当たった感触を覚えた後、視界が暗くなり意識を失います。
病院で目を覚ましたあなたは次の事を知ります。
あなたはガードレールに追突し、右腕切断により血液を大量に失いました。
傷口から細菌感染をおこし、敗血症による多臓器不全を併発。
懸命な治療により一命は取り留めましたが、脊髄の損傷により下半身不随に陥ります。
あなたを避けようとした家族連れの軽自動車は、急ハンドルを切ったために横転。
漏れ出したガソリンが高温部分で引火し、潰れた車体に挟まれて苦しんでいる家族を襲います。
若夫婦、おばあちゃん、赤ちゃんは、弱々しい声を放ちながら無残に焼死。
すぐ後ろを走っていた大型トラックは急ブレーキを踏み、ジャックナイフを起した状態で停止。
後続の車両は逃げ道を塞がれ、次々に玉突き事故を起しました。
死者4名、重傷者13名、軽傷者多数、多額の物損。
全責任は片腕を無くし半身不随になったあなたにのしかかります。
腎不全に陥ったあなたは週3回、人工透析機を横目に事故を悔やむ生活を送ります。
イメージを想像するのが難しい方は、
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あなたが起した事故は、「不運」ではなく「
未必の故意」に因るものです。
裁判では「
過失」が問われます。